苔の洞門に行った
(この記事は苔の洞門を強く批判している記事です。批判的な記事を読みたくない方は、読まない方がいいです)
●前提
支笏湖の観光案内を見ると、苔の洞門がほぼ100%載っていて、とても魅力的な観光地に見える。
しかし、ガイドブックにも載っているように苔の洞門は落石により入場が禁止されている。そのため、入り口から洞門を眺めることしかできない。
僕はそれでも、せっかく支笏湖に来たのだから、苔の洞門を遠くからでも見てみたいなと思った。
●交通手段
そもそも支笏湖に観光に来ている人はレンタカー等の自動車を使っていると思う。普通に苔の洞門はレンタカーならば簡単にたどり着けると思う。支笏湖のレストハウスからぐるりと4分の1週くらいして、道路脇の看板に注意すればOK。バス等で来られるかもしれないが、絶対にお薦めしない。バスで苦労してまで来るような観光地ではないからだ。
●観光客をガッカリさせるような観光地はいらない
(現在において)苔の洞門は前提からしてガッカリだ。なぜなら内部に入って楽しむことができないからだ。苔の洞門自体はとても壮大で美しくて神秘的なところだと思う。けれども、遠くから見るだけではガッカリだ。
まだしも、苔の洞門がガッカリだとしても一目見るだけの価値はあるのかもしれない。僕もそう思った。しかし、苔の洞門は一目見るだけというタイプの観光には適していないのだ。理由は次の項目へ
●苔の洞門はとても長距離を歩く、体力が必要な観光地
ガイドブックには一言も書かれていない罠がこれだ。
苔の洞門は駐車場からとても遠い。20分くらい歩く。約1キロだ。もちろん行ったら帰ってこないといけない。だから往復40分だ。
しかも、苔の洞門は駐車場から上り坂で砂利道。だから舗装された道路を歩くより余計に歩く。
苔の洞門はけっこう年配の方が観光していたけれども、すれ違う人たちがみんな息を切らしていた。
帰り道、すれ違う人たちはみんな僕に「あと、どれくらいですか?」「まだ距離ありますか?」とつらそうな顔で聞いてきた。
実際、僕も行くときはすれ違う人たちにそう聞いたものだった。
人によっては「もう、引き返そうか」と言っていた人もいたくらいだ。
でもね、疲れても凄く楽しい、素晴らしい体験ができるならいいと思うんだよ、でもね
●実際見てもやっぱりガッカリ感が漂う
一応、苔の洞門を遠くから見るための展望台みたいになっているんですよ。でもね、どんなに頑張っても数秒眺めて終わり。観光シーズンだと後ろからけっこう他の人が来るからすぐに退かないといけない。で、やっぱり思っちゃうんだよね「ああ、中に入りたいな」って。
結構苦労して旅行中の貴重な体力を使って見に来て、ガッカリしないといけない、ってしんどいです。
ちなみに、強行突破はできないような作りになっています。
●無料なのに金を取る
苔の洞門は無料の観光地だ。駐車料金も発生しない。しかし、なぜだか知らないけど入り口に人が立っていて、金を徴収していた。
「苔の洞門を維持するためのカンパをしています。一人100円下さい」
別にね、僕は観光地というのは維持費もかかるし有料でいいと思うんだよ。
でもね、無料ってガイドブックに載せておいて、金を徴収するのは間違っていると思う。
もちろんカンパだから払わなくていいのかもしれない。けど、あの雰囲気は払わないと通さないぞという感じだった。
なんか、勢いで払っちゃったけど、後味が悪い。
しかもお金を払ったあげくガッカリさせられるという、何とも言えない感じ。
お金が足りないなら、正々堂々と「有料」ってガイドブックに載せればいい。
もしかしたらあのおじさんは詐欺師だったのかもしれない。
●支笏湖観光協会は、苔の洞門をガイドブックから削除するべき
まとめると、苔の洞門は観光地としての機能を果たしていない。僕は観光地としての役割を終わらせ、ガイドブックから削除するとともに、苔の洞門を非観光地にするべきだと思う。
ガイドブックに載っていたらやっぱり行きたくなっちゃうから罪作りな場所だ。
もし仮にガイドブックに載せるとしても、沢山歩くことと有料だと言うことを明記し、実際は数秒見て終わりだと言うことを周知徹底させるのが義務だと思う。
観光客の時間と体力は有限なのだから。
●じゃあどこを観光するべきか
僕は断然美笛の滝をお薦めする。歩く距離は苔の洞門と同じくらいなのにたいして、とても壮大な自然を感じられる。また、苔の洞門は歩いているとき凄く退屈だけれども、美笛の滝はとても美しい自然と美味しい空気、マイナスイオンに溢れた川と一体化できる。
美笛の滝については↓のページに詳細を書いたから是非読んでみてください。
美笛の滝に行く
●ほぼこれと同じ角度で同じ写真を撮りに行きたいなら、行けばいいと思うけど、お薦めできないなぁ
●支笏湖に関する他の記事
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支笏湖にある伊藤温泉に泊まる
美笛の滝に行く
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コメント
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(。・w・。 )支笏湖の巨大ヒグマを素材に小説書いてます。参考になりました。
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2016年11月20日 (日) 20時06分
支笏湖山系は、人語を解する巨大ヒグマを追うハンターたち。王子製紙苫小牧工場の建設が進んだ姪時の末期、樽前山の噴火、蝦夷狼と巨大熊の死闘など交差させ、時あたかも啄木の渡道などのエピソードをからませたハイパーロマン小説を、札幌文学、苫小牧市民文芸、いぶり文芸に連載しています。
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2018年11月21日 (水) 15時00分